長野県白馬村は日本を代表する山岳リゾートのひとつで、四季を通じて登山・スキー・温泉など多彩な楽しみ方ができる場所です。本記事では「地名の由来と歴史」を軸に、白馬村が持つ文化的・自然的魅力を深掘りし、代表的な観光名所を5つ紹介します。
旅行や歴史に興味がある方、日本文化に関心をもつ方に向けて、長野県白馬村の魅力や歴史をわかりやすく解説していきます。
「白馬村」地名の由来と歴史
1.地名の由来

また、白馬の名前は、白馬岳の山腹に現れる「馬の形をした雪形(代掻き馬)」に由来すると伝わっています。春に雪解けが進むと、遠方から見る山肌に馬が横たわるような模様が現れ、古くから田植えの時期の合図として親しまれてきました。この「雪形」が人々の暮らしと結びつき、やがて山と麓の地名として定着したとされています。
2.歴史
白馬は明治期以降、日本の近代登山史や観光史と深く結びついて発展しました。明治時代に来日したイギリス人登山家であるウォルター・ウェストンが白馬岳を踏破したことが契機となり、国内の登山者やスキーヤーが集まる地となっていきました。
20世紀にはスキーブームや近代交通の発達とともにリゾート化が進み、1998年の長野オリンピックでも注目を浴びた地域です。現在は地元の自然資源を守りながら、ガイドツアーやアクティビティで町おこしを行っています。白馬村公式サイトによると、コロナが明けた2022年から観光客数が増加傾向にあります。
長野県白馬村の観光名所
1.白馬大雪渓(はくばだいせっけい)

白馬大雪渓は、白馬連峰を代表する大規模な雪渓で、登山ルートの重要な拠点となっています。夏でも残雪が残るダイナミックな風景は、登山者にとっては自然のスケールを直に感じられる場であり、写真映えする絶景スポットです。安全な登山はガイド同行や地元の情報確認が重要で、地域のガイドツアーを利用すると歴史や地形の解説を聞きながら巡ることができます。
2.八方尾根スキー場

八方尾根は四季を通じて楽しめる高原で、特に冬季のスキーエリアとして国内外のスキーヤーに人気があります。ゴンドラ・リフトを使えば短時間で標高の高い展望地に到達でき、北アルプスの雄大なパノラマが広がります。また夏季はトレッキングや高山植物観察が楽しめ、自然ガイドの案内で地域の自然や歴史を学ぶのにも適した場所です。
・初滑り1日券(18歳以上):5,000円
・初滑り1日券(3〜17歳):1,500円
・初滑り1日券(65歳以上):4,500円
3.白馬ジャンプ競技場

白馬ジャンプ競技場は1998年長野オリンピックの舞台の一つで、競技場自体が観光資源として保存・活用されています。競技場の見学や展望台からの眺めは、スポーツ史に関心のある方に特におすすめで、当時の大会のパネル展示や解説を通して時代背景を知ることができます。世界大会級のジャンプ台を間近に見る経験は、白馬の観光体験をより立体的にしてくれます。
8:30〜16:10上り最終(16:30閉場)
【公式SNS】
・Instagram:https://www.instagram.com/hakuba.jump/
・X:https://x.com/hakubajump
・Facebook:https://www.facebook.com/hakuba.skijump
【リフト料金】
大人:740円
小学生・中学生:440円
4.白馬岩岳マウンテンリゾート

白馬岩岳マウンテンリゾートは、標高1,289mの岩岳山頂からの360度パノラマビューが楽しめる人気スポットです。ゴンドラで一気に山頂まで上がると、北アルプスの雄大な山々が目の前に広がり、絶景を満喫できます。
特に「白馬マウンテンハーバー」では、絶景を眺めながら地元ベーカリーのパンやコーヒーを楽しめることから、多くの観光客に人気です。夏はマウンテンバイクやトレッキング、秋は紅葉、冬はスキーと一年を通してアクティビティが豊富な点も魅力です。
2025グリーンシーズン:2025年4月24日(木)~11月16日(日)
2025-2026ウィンターシーズン: 2025年12月中旬~2026年3月下旬(予定)
【営業時間(HAKUBA MOUNTAIN HARBOR)】
8:45 ~ 16:30
【公式サイト・SNS】
公式サイト:https://iwatake-mountain-resort.com
Instagram:https://www.instagram.com/hakuba_iwatake/
X:https://x.com/hakubaiwatake
5.栂池自然園

標高1,900mに位置する栂池自然園は、日本有数の高層湿原として知られ、四季折々の自然美を堪能できます。6月から7月にかけてはミズバショウやワタスゲが咲き誇り、秋には北アルプスの山々と湿原を彩る紅葉が訪れる人々を魅了します。
全長5.5kmの木道が整備されており、初心者でも気軽に散策可能です。特に晴れた日には白馬三山を背景に広がる大自然の景観が絶景で、写真愛好家にも人気のスポットです。
6/7(土)~11/3(月祝)
※10/27(月)~10/31(金)はつがいけロープウェイ運休のため休園
【入園料】
大人:320円
子ども(小学生):260円
【公式サイト・SNS】
公式サイト:https://sizenen.otarimura.com/index.php
Instagram:https://www.instagram.com/shizenen/
Facebook:https://www.facebook.com/tsugaikesizenen.visitorcenter
【所在地】
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村千国
都心からのアクセス
都心から白馬へは、新幹線や特急列車とバスを組み合わせるのが一般的で、例えば東京駅から北陸新幹線で長野駅へ出て、長野駅から白馬行きの特急バスを利用すると概ね約2時間半前後で到着します。
新宿からは特急列車で松本方面へ出てJR大糸線に乗り換え白馬駅へ向かうルートもあり、出発地や時間帯に応じて複数の公共交通ルートが選べます。自家用車では関越〜上信越道や中央道経由で3時間半前後(出発地や道路状況による)でアクセス可能で、季節や交通状況を事前に確認することが重要です。
まとめ
本記事では、長野県白馬村の地名の由来や歴史、観光地について紹介しました。長野県白馬村は、北アルプスの雄大な自然と歴史が息づく山岳リゾートです。地名は春に現れる「馬の雪形」に由来し、古くから人々の生活と結びついてきました。
明治期以降は登山やスキーの名所として発展し、現在も白馬大雪渓、八方尾根、ジャンプ競技場、岩岳リゾート、栂池自然園など見どころが豊富で、自然と文化を楽しめる魅力的な観光地です。興味がある方は、ぜひ長野県白馬村に足を運んでみてください。
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